幼児体育で【ごっこ遊び】が必要な理由

 

 

「クジラさんまだ寝てる?」

「クジラさん今度も連れてきてな~!」

 

運動あそび終了後に
子どもたちのこのような言葉を耳にすると
私たちはめちゃくちゃ嬉しいです。

 

理由はというと実は
リーベ式運動あそび(乳児は除く)では、
すべてのプログラムに
イメージがあり、それらがストーリーでつながっているんです。

ごっこ遊び
見立て遊び

なんて言い方もしますかね~

 

各年齢によって
ストーリーは違うんですが
例えば
5歳児(年長)クラスでは

「海のクジラさんに会いに行こう!」

というストーリーです。

 

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↑フープをクジラの口に見立ててお腹の中に入っていきます。

 

なので、
年長クラスの指導後に子どもたちから

「クジラさんまだ寝てる?」

「クジラさん今度も連れてきてな~」

なんて言われると

 

イメージが伝わってたんやな~


ごっこの世界に入り込んでくれてたんやな~ 

 

って感じられて
めちゃくちゃ嬉しいんです。

 

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なぜ、運動あそびにイメージやストーリーが必要なのか?

 

理由はいくつもありますが
まず子どもたちの動きを
自然と引き出しやすいからです。

今からフープ10本くぐっておいでー

よりも

クジラさんお腹いたいらしいから治してきてくれへん?

と伝える方が、
子どもたちは自ら喜んで動いてくれます。

 

10本どころか
20本だって30本だって
くぐってくれます。

 

1本ではなく10本以上
くぐらなければいけない!

 

フープはこんなくぐり方を
しなければいけない!

 

といったことはありません。

 

 

子どもたちなりに考えて
地面に手をつき、
フープをくぐり抜ける子

 

両手で薬をもって
手をつかずに
フープをくぐり抜ける子

 

一頭だけじゃなく

他のクジラも治したい!

と色々なフープをくぐる子

 

このクジラを絶対に治したい!

と同じフープを
何度も何度もくぐる子

 

それぞれが

上手にできる・できない

なんか気にせず

 

人と同じ動きかどうか

なんか気にせず

 

とにかく自由に
伸び伸び動き出してくれます。

 

イメージの世界(ごっこの世界)は
何かができるできない
ではない

 

うまくできるか心配で緊張する…

みんなに見られていて恥ずかしい…

 

といったことを感じることがない、

プレッシャーのない世界

を創り出すことができます。

 

そんな世界だからこそ
子どもたちは
自由に、伸び伸びと動き出せるのです。

 

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準備中の嬉しい出来事

つい先日
運動あそびの準備中に
子どもたちがホールに遊びにきたので
ちょっと手伝ってもらおうと

「そのフープ持ってきて~」

とお願いすると、

「え?どれ?」

と戸惑う子どもたち。

 

私は思わず

「えっ?目の前にあるフープやん!」

と子どもたちに発したその瞬間!
ハッとした自分。

 

慌てて

「クジラさん連れてきて~」

って言い直すと

「は~い」

と笑顔でフープを持ってきてくれました。

 

もう「フープ」では
全く伝わりませんでした。笑

 

子どもたちからまた、
こんな嬉しい声が自然と聞けるようにがんばります。

 

【ごっこ遊び】のメリットは他にもありますよ~

詳しくは下記の記事タイトルをクリック!

【ごっこ遊び】は、子どもへの「指示」を無くす魔法の遊び
【ごっこ遊び】は子どもに「ありがとう」をたくさん伝えられる魔法の遊び
【ごっこの世界】へ引き込む術

 

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