コンセプト

楽しいを知ってるヒトは、楽しいを伝えられる

「 大人も子どもも楽しい先に育ちあり!」
これを保育者の方にも、保護者の方にも、体験を通して感じて欲しいんです!

私たちは、保育者の方、保護者の方が、子どものことを毎日真剣に考え、
向き合い続ける姿勢に、たっぷり刺激をいただいてます。

でも毎日本気で取り組んでいるからこそ、少し 「肩の力を抜いてもいいんじゃないですか?」 と感じることもあります。具体的に言いますと、
「大人ももっと楽しんじゃってください!」 ってことなんです、笑。

自分が楽しめるってすごくいい状態なんですね。
なぜかと言いますと、大人が子どもたちの一つ一つの言動を、自然体で心から信じられているからなんです。
そんな時って、子どもの 「楽しい」 気持ちもちゃんとキャッチできますし、
もちろん、大人の笑顔や楽しいって気持ちも自然と子どもにも伝わります。

そんな大人をたくさん増やしていきたい!子どもたちの為にも♪
という想いで私たちは活動しています。

子どもたちの「やってみたい」を育てるために

全員で取り組む運動の時間に、跳び箱や鉄棒、マット運動などの技術練習を、
並んで順番を待ち、一人ずつ行う指導スタイルは、

「失敗したらどうしよう…」「みんなに見られている…」
と不安を感じたり、緊張する子どもができてしまいがちです。

そのことで、「難しそう…」「やりたくない…」「できない…」
さらには、しり込みして動き出せなくなってしまう子に対して、
大人の必要のない焦り(卒園までには逆上がりをできるようにさせてあげなくては!)と、
子どもに対する過度の期待(この子はもっとできるはず!…)によって、
余計に動き出せなくなってしまう場合もあります。

そうなると、この時期に伸ばしたい子どもたちの体の機能も伸ばせなくなってしまいます。

だからこそ、子どもたちが、不安や緊張を感じることなく、自ら自然と動き出せる!
そんな運動あそびが乳幼児期の子どもたちにとっては必要です。

自分の意志で選ぶ・その意思が尊重される

とにかく動く、45分間、ひたすら動き続ける。それはリーベ式運動あそびの特徴の一つです。

それは、この時期の子どもたちは体験がすべてだと考えているからです。

だから順番を待って、並んで、、、という光景は
リーベ式運動あそびの時間内ではできるだけ無くなるように仕掛けています。

そんな考えのリーベ式運動あそびの時間内でも、実は子どもたちが並んでいる光景があります。

乳児プログラムで、自分の意思で並ぶことを選択中!

しかし子どもたちは退屈そうにしているわけでもなく
フザけるわけでもなく長い列に並んでひたすら待っている。

もちろん「しっかり並びなさい!!」なんて大人の声はゼロです。
なぜ退屈になってふざけたり、違う事をしたりしないのか?
それは、子どもが「待つ」という行動を自分の意志で選んでいるから。

でもどうしてもしたい遊びがあるから、子ども自ら好んで並んでいるのです。

自分の意志で「並ぶ」を選んだのだから、「待つ」は苦にならない。
途中で気が変わって「待つ」が「苦」になった子は
スッと列から抜けて別の遊びへ向かう。

リーベでは、子どもは体験がすべて!
動いてナンボ!
という考えを大事にしています。

でも、長い列に並んで「待つ」という行動そのものを否定
するつもりは全くありません。

要は子どもが、「自分の意志で選べる環境」「その意思が尊重される環境」
であるかどうかが重要だと考えています。

「できない…難しそう…やりたくない…」

運動が苦手で運動の時間中には参加できない子がクラスに数人いることは現状かもしれません。

しかし、その現状が決して「当たり前」になってはいけないと感じています。

この乳幼児期だからこそ、子どもたち全員が「楽しい」「嬉しい」をたくさん感じてほしい!
思いっきり動き続けて汗だくになりながらも
「もう終わり?」「もっとしたい!!」という子どもたちの姿になることを目指した
「運動あそび」を実践していく必要があります!

そして、大人が子どもたちの成長をしっかり理解することが重要です。
子どもたちはゆっくり大きくなります。
焦らずゆっくり、「待つ」ことを大切にしたいものです。

結果や成果を急ぎすぎたり、求めすぎたりすることなく、子どもたちの
「やってみたい」の意欲を
充分に育てていきましょう。

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