運動あそびの時間、参加できない子への関わり方

どんな声掛けをするか
ではなく
誰が(どんな行動をしている人が)声を掛けるか

何より自分たちが
大切にしていることです。

 

とある園で

その日は2歳児の器具コーナーあそびをしていたのですが、

 

もう3回目でしたがずーっと参加せずに見ているだけの男の子がいました。

 

担任の先生から
その男の子の参加しない理由
を聞くと

普段から何をするにも自信がなく消極的…

自分も楽しめる!ってわかるまでなかなか動き出せない…

と教えて下さいました。

 

それを聞いて自分は必死に

〇〇くん、一緒にやろうや~楽しいで~!

上手にできひんかってええしやってみよ~

ほらみんな楽しそうに遊んでるで~

といった感じで

どんな声掛けをすると、参加してくれるかな?

 

と考え、その子の横に座り必死に声をかけて誘っていました。

 

でもその子は一切動こうともせず。

 

ただ、

みんなが運動あそびを楽しんでいる姿は
ずーっと見ていました。

 

そんな中、
それまでひたすら子どもたちと一緒に転がったり、跳んだり、ハイハイでくぐったり、ケラケラ笑いながら

子どもたち以上に楽しんで遊びまわっておられたそんな先生が

ふと
その男の子に近づき

一緒にあそぼ~

って手を差し伸べました。

 

するとその男の子は
今までなんやったんやーーい!
ていうぐらいスッと立ち上がり遊び始めたのです。

 

それからは笑顔で遊び続け、気付けば1人で色々なコーナーをグルグル回って楽しんでいました。

 

どんな声掛けをするか
ではなく
誰が(どんな行動をしている人が)声を掛けるか

 

自分がこだわっていたことは
何か違った気がしました。

 

 

参加できない理由は子どもによって
さまざまです。

 

同じことをして
誰でもが動き出せる
とは思いません。

 

でもどんな理由であれ、大人が

言葉で伝えるのでなく
自らの動き表情で伝えること

 

が大事なのかなと感じました。

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